日常論
自分も動いて、他人も動かす。人間に許されたもっとも初歩の超能力だろう。
BGM的に流しているラノベ発祥のアニメから。電波女と青春男。
確かに素朴に考えて凄いこと。
どういうものをライトノベルというのかという定義も良くわからないけど、異世界物なら果てのない物語とか、十二国記とかも含まれるのかしら。僕が一番好きなライトノベルは西尾維新さんの化物語じゃなくて、戯言シリーズ。人によっては森博嗣さんとか森晶麿さんとかもラノベになるのかも。
キャラクターに人間味がなくて、世界観に現実味がないものをラノベと呼ぶのかなとふと思ったけど少し違う気がする。単に軽く読めるみたいな意味なのかも。なんとも恣意的な括りに思えるけど、小説への敷居を下げる商業的意味もあるのか。思考が流れる。
人間味とは。
さておき。
同期は稀に僕に対して当たりが強い。強いと言っても、漏れ出たストレスっていうくらいの可愛いもの。今日はたまたま僕がタイミング良く定時ぴったりで帰れて、彼女は案件運悪く、対応が残っていて、帰るの?(怒)って。別にブラックなところではなく、いつ最後の電話がかかってくるかによるというだけ。
で、ちゃんと本人に言った。
僕「時々当たり強いですよね。」
同「なんか言いたくなるのです。すみません。」
僕「良いですよ、発散してください」
同「ありがとうございます、甘えさry」
僕「お先に失礼します。」
みたいな下りで。
隣の席だけど特に会話がある訳でもない。雑談文字数で言ったら、とっくに後輩と先生に抜かれている。ただ、なんとなくストレスフルな感じがしているから大丈夫かなって勝手に思っているだけ。全部助けることができるわけでもないからいちいち会話しないけど。甘えているって自覚があるなら発散されても特になんとも思わない。
やっぱり後輩のが苦手。自罰的な人と他罰的な人ではどちらが良いかという話。他罰の方が仲間ができやすいから一般的には楽なのだろうけど、悪口で繋がる関係はそのうち自分が悪口の対象になりそうで嫌だ。別に後輩が悪口ばかり言っている訳ではないけども、自分のことを誰に対しても語ることができるっていうのは、他罰にはならないまでも、対象は誰でも良いんだろうなと。言葉の遣い方としては適切っぽいが。
そうして、超感覚的な本に戻ってくる。
思考脳、感情脳、意志脳で分裂したあと、当人が修行不足でどれかの脳だけが発達していると、どの脳が優位なのかによって、不均衡が生じるらしい。どれを重視してもよくないとか。
まぁ当たり前だけど。
僕に一番近いのは、思考脳の頭でっかちだろうなという思った。
考えすぎることは良いところだけど思うけど、悪いところだとも思うといつか言われたことがある。
曰く、日常生活を敵視する隠遁生活。冷たい無感動的態度。
そういう傾向があったことは否めない。ふた昔前くらいの自分。感情と思考が未分離の人に対して、思考のことなんて言う必要ないのに、なんとはなしに分けていることを前提に言ってしまうとか。人は自分の観測を基本的に正しいと思っているとは未だに思っているけど。
結果から理屈を作っている人と結果を改善しようとする議論は無意味。
でも、こういう思考が日常生活の敵視とか無感動なのかというと、それは違うと断言はできる。
僕が日常を綴れるのは、客観的に観察しているからではなく主観的に日常に面白いものを探しているからであって、季節の移り変わりに伴う植物とか人の営みの変化は大好物で、一般的に感動しないだろうことにも感動している。
ただ、人間が関わるとやや違うかなって思う。
日常生活の敵視というフレーズをみて、親族関係から断絶したいと思っていることを自問したのだけど、僕が敵視しているのは日常ではなくて名前が付いている関係というだけ他人を日常化してしまうこと。
他人の日常化っていうのは、別に自分が何も更新しなくても当たり前にあるとしてしまうこと。これって、別に家族親族に限定されなくて、ただ単に同級性だったこととか近所に住んでいた幼馴染だったとか仕事場が一緒だったみたいなことでも同じような。
これこそまさに考え過ぎと言われる証左だけど、こうやってざっくり日常を括っていると、そこに生きている限りは問題ないけど、そこに含まれた人が変化してしまったことには気づけないし、日常へのアンチテーゼはあると思う。
本当に現実世界を日常として見るなら、他人は日常には含まれないっていう捉え方が適切な気がする。これは他人への情が芽生えないっていう反論があるかもしれないけど、僕は情と時間性は全然関係ないと思っているので。長く関係しているからその人のことが分かる訳でもないし、分かったと思ったら分かってないし。
愛着は、自分が時間をかけたことに対する自慰みたいなところがあるような気もする。
これを日常生活への敵視だと評されたら、そうですねとしか答えられないけど。
ということで、おしまい。
良い夢を!