ほんしつ

 

終盤になると酔いと眠気のブレンドでてきとーになる傾向がある。要るのか要らないかであれば、そりゃあ要らないでしょうよ。何故なら人間関係自体が人にとって余剰なものだから、あったら良いというくらいのものでしかないというのが素朴なものさしだから。これは価値がないということではなく、むしろちゃんと価値を置いているとも言える。

 

今日は書き始めが遅れてしまった。こういうので継続日数が繋がらなくなる。別に問題ないけど、なんか日付で区切られるのは嫌な感じ。あと2か月でこの避難所も1年になるらしい。一年自体にはそれほど意味を感じないけど、300くらいの日記を読んでもらっているのはなかなか丸出し感ある。

 

さておき。

 

このご時世で外を走っている人がやたらと増えた。何か免疫的な意味で走るのが推奨されているのかもしれない。確かに運動自体は免疫力に良いのだろうけど、これが運動しなければならないっていう「義務感」でやっているなら逆効果まである。義務感はストレスだと思う。そんでストレスは免疫力の低下を招く。免疫力を向上するために免疫力を低下させる。まぁその義務の中で楽しめたらあるいは。義務の話はまたあとで。

 

今日はワンピースを一気読みした。新しい船ができるまで。感動はするけど人格とか思考にくるかというとそうでもない。だからこそ漫画がエンターテイメントとして流行るのだろうな。自分から離れられて、圧倒的に同情とか共感できるから。悪いことではないけど、個人的にはそんなに好きではない。

 

今日も少しは読んだけど、民法一気読みの方が面白いに違いない。ただ、活字を読むのはかなりエネルギーを使う。特に学問においては。自分の認識の定義が問われる。小説はもっと大変。よくあらすじみたいな感想文で読んだとできるものだと思う。悪いことでもないけど。って、いちいち一般のことを考えるのも悪い癖。

 

学問からいくか。契約法を読んでいた。契約は約束に法的拘束力がついたもので、法的拘束力とは何ぞやというと、国家権力に約束を強制的に実現させること。そんで、この約束の観念って意思の合致とされていて、そもそもこの合致になぜ拘束されないといけないかまで遡ると古代ローマの話になるし、近代で言っても100年前くらいのルソーさんの社会契約論の世界とあんまり変わりない。し、認識で言ってもカントさんとかニュートンとかと変わってない(読んだことない人に対してはただの固有名詞)。

 

約束理論は、結局人は自分の利益のために言葉で言ったことを破るから破らないようにするルールが必要だったってことで、システムが細かくなっただけでなんにも進んでない。約束は自分とするものだ、というのが次の段階だと想像するけど、こんな世界は今の所想像できない。

 

例えば僕は想い人に一生好きだって言ったことがあって、これは自分の観測範疇から離れても想うことだとすれば、一種の約束ではある。元気かな案件で満足されるかどうかは知らないけど。

 

あと、経済学の考え方もまぁまぁ楽しい。情報も資源だし、人が選択する時に完全な情報なんて持てることがないっていうところ。これを他人に引き直せば、他人の情報なんてどれだけあっても完全に把握できることはない。今読んでいるのは古典経済学なのだけど、経済な感覚も特に進歩してないなと思う。

 

今が過去より進んでいるという認識は、思想ではなく技術なのだろうな。携帯電話と交通機関で人は近くなったけど、それで本質が変わったようにも思えない。直に触らないと存在を感じられないという感覚はVRが賄える領域。身体感覚なんて大した問題じゃない。身体感覚は馴れてしまうし。次が在ればそんなことはしない。別になくても良いけど。

 

小説の話。

 

真夜中のすべての光の前編が終わった。良い小説の定義は、自分の人格と呼応すること。人気とか文豪とか知らない。

 

雪のシーンの描写で、三条駅ブックオフから出た時の雪とか、お待ちしておりましたって迎えてくれたシーンが想起されて。あぁ、雪と言えば想い人だって拘束したんだろうなって自分人格を想った。

 

小説ではなく物語だった。

 

僕は自分の人生に登場した人物の人格考察が趣味。もちろん、自分に都合が良いように婉曲はしない。記憶じゃなくてアーカイブだから。ちゃんと僕に対して意志を持った言動は記録されている。

 

この前に、人が関係を求めることって、自分だけの記録が積み重なることが重すぎるからだという仮説。誰かと関係していれば、自己認識も薄くなって人格として楽になる。こういう意味では僕は相手に楽をさせてあげられないけど。僕はとことん貴方は誰ですかが気になる。

 

想い人の記録としては、何故だか容姿を覚えられていたということが衝撃。細かく言えば、最初に現実的にあった日記を読んでくれていて、自分の記録から逆算したのだろうなって。ここだけで、僕に好意を持ってくれているだけの人とは違う。

 

あと、返すべき項目が増えるって言われたのは嫌だった。なんで僕に義務感を感じなきゃならんのだって。でも、これって、僕に義務を感じるってことは。それで返って来る対価があるからだったのだろうなと思うと、愛おしい、普通のVR関係だったら自分にとって都合の良さしか求めてないから、権利的なことしか言わないはずなのに、何も求められなかった。

 

失言で言えば、ここでやっているより想い人に対しての方が酷い。ただ、スルーされてもしょうがないものだとしても、本心なのは確か。

 

おしまい。